突然、なんとなく、なんとな〜く、ふと思い出したのですが、もう何年も何年も何年も前になるのですが、私はサンシャイン60近くの、小さなクラブでウッド・ベースとデュオのハコバンをしていた事がありました。
お客さんで、チワワを連れて来て、女のコ達の気を引こうとしてる、メガネでヒゲのおじさんが、よく来てまして、女のコ達には、ま、あんまり評判が良くなかったのですが.......。
その人がやけにジックリと私の方を観てるので、Jazzが好きなんだなぁって、思ってましたら、席に呼ばれまして.....。
「自分はギター・ビルダーだ。」
よくよくお顔を拝見しますと、
あらま、Kid's Guitarの、木戸サン。
雑誌などでお見受けしてましたので、わかりました。
んで、ギター談義になり、何日かしばらくしたら、自作のフルアコを持って来て、弾いてみてって。
それはもう、シースルーのグリーンで、トラ目がはっきりと浮き出ていて、大変綺麗。
おまけに、指板に、
ギンギンギラギラな、豪華絢爛なドラゴン・インレイ。
この頃、海外のギター・ビルダーの、ポール・リード・スミスがちょっとしたブームで、贅沢な木材と驚き桃ノ木な装飾を施したギター達が雑誌を賑わしておりました。
木戸サンは、少し話すとわかるのですが、よい意味で、自己主張が強く、負けず嫌いなところがありました。
「あんなん、俺でも作れる。」
んで、作ってきたのですね。
弾いてみてって言われても、ほれ、ギターを弾く人ならわかると思いますが、意外と指板に打ってあるポジション・マークって、見てないようで、見てるんですね。
あれが無くって、指板中にギラギラなインレイが横たわっていると、まあ、慣れないと弾きにくい、弾きにくい。
必死こいて、ワン・ステージを終えました。
んで、驚いちゃったんですが、
「あげるよ、そのギター。」
ひえ〜、こりゃきっと、60〜70万くらいするでしょ〜っ!?
そんな高額なもの、はい、ありがっとさんですって、ヒョイヒョイ貰えますかっ?
丁寧に辞退させて頂きました。
その後は、私のギブソンのフルアコが、ニャンコによってヘッドを折られちゃったりした時、タダでリペアして頂いたりと、大変お世話になりました。
この時は忙しいのに、すぐに対処してもらって、ほんの数日で池袋の店まで持って来てくれて、感激でしたにゃぁにゃぁ。
残念な事に、田舎のご両親の介護をするという事で、Kid's Guitarを閉めてしまい、帰郷されました。
まさか、Kid's Guitarが無くなるなんて思ってもいなかったので、今にして思えば、あのギターを、図々しくも頂いておけば、思い出を残しておけたなぁ、私が弾き続けておけば良かったなぁって......。
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sex telefon (火曜日, 31 10月 2017 22:26)
niepodłączanie
sek stel (火曜日, 31 10月 2017 22:47)
czerwiogubny