突然意味も無く、愛用ギターの話.....。

私はかれこれもう十数年、IbanezのPat Methenyモデルであるところの、『PM-100』を愛用しております。

その前はGibsonのES-165(Herb Ellisモデル、175のワン・ピックアップです。)を愛用してました。

Gibsonの箱モノは、他にも知人のモノを弾かせてもらったりと、にゃんのかんのと結構な数のモデルを体験しました。

最初は、私も非常にオーソドックスに、典型的なJazzギターを弾いてましたので、不満は全くありませんでした。
むしろ、憧れのGibsonにゃんですから、不満どころか、満足してましたよ。
いつの頃か、なんとな〜く気になったのが、
......あぁ、このままでは、沢山のJazzギタリストの中の一人、で埋れてしまう。
それどころか、私にゃんかよりも、素晴らしいテクニックの持ち主が大勢居て、全くかなわない......。

ま、要は、思うように上達しにゃかった、のですね。とっほっほっ.....。

そう考えるようになった同じような時期に、それまでホントにJazzオンリー、Fusionさえも受け付けずに、フォービートしか聴かなかったのですが、興味がいろいろと他のジャンルにも向き始めました。
そうしますと、Gibsonの、箱モノのサウンドが、私には気になりだしちゃったのです。
定番の、Jazzサウンドなんですが、う〜ん、乱暴な言い方をしてしまうと、
「どれも、何かの、誰かの、レコードで聴いた事のある、音」
なんですね。
レコードから流れる、あのGibsonギターの音、なのです。
それが私には少し物足りなくなりまして、
まずは、弦を変えました。

それまでは、Jazzでは定番のダキストの、フラットワウンド。巻き弦が、ツルッとしていて、柔らかく甘いサウンドが特長の弦ですね。三弦から巻き弦。一弦は、0.13の太さです。

それを、普通にRockなどで使うラウンドワウンド、巻き弦がザラッとしていて、少し粗めな迫力があるサウンドですね。三弦もプレーンです。一弦の太さは、0.11です。

まあまあ、私が意図した音になりました。Jazzで使う箱モノのギターなのに、少し粗めのナチュラルな迫力が出てきました。
それでも、まだ、Gibson色が強い感じがしたのですね。

ある日、御茶ノ水に、楽器を見に行くのではない用事で出掛けたのですが、ついでにっと、フラッと中古売り場を覗いてみました。

壁に、新品同様のPM-100が.....。
このまま立ち去るのも、なんか変な気がして、試奏させてもらいました。
正直、お店での試奏では、細かい音の感じなんかは、アンプとの組み合わせや、雑然とした店内では、分かりづらいです。
この時も、音は、まあ箱モノですから、ナチュラル。それよりも気に入ったのは、ネックでした。
Gibsonのギターのネックは、私には少し四角い感じがして、PM-100のネックは、もう少し丸く、手にフィットして凄く気持ち良かったのです。
元々は値の張るギターですから、そんなに悪くはあんめぇ、と、中古ならではの半額に近い値で購入。
実際に使ってみて、いやはや、良かったのは、やはりサウンドです。
Ibanezのギターは、これまでも、George Bensonモデルの、サイズの大きいやつとか、Joe Passモデルとか弾いてきました。
良くも悪くも、クセの無い音です。
PM-100も、私の印象は、この、「良くも悪くも、クセの無い音」でした。
自然な、歪の無い、メーカーの色がない、透明な感じです。
これは、私には有難かったですにゃ。
ギター・アンプや、場所によってはアンプ・シミュレータを通してPAから出てくる音は、非常にナチュラル、透明で、私の指の感触まで再現してくれました。
んな訳で、今までズッと、私のメイン・ギターです。
あ、そういえば、何年か前に
シールドを差し込むジャックが、接触不良になったので、リペアに出したら、リペア・マンの人が
「こんなギターの割には、ジャックに使ってるパーツが安っぽいので、スイッチクラフト社の物に変えましたよ。」って。
にゃんか、見えないところでコスト・ダウンしてるのかって、ちょっとガッカリしちゃいましたの事よなぁ.....。